外国人に伝えたい書道の魅力

書道


 

  書道

★「伝統文化」や「和食」について外国人に尋ねられたら英語で説明できますか?


海外の友人と話したり、ESSの活動でガイドをしているとよく日本文化についての質問を受けます。
けれどなかなか上手に答えることができません(;_;)

日本文化に関する質問にうまく答えられないパターンは2種類あると思います。

まずは、知っているけど、英語で説明できないパターン。 普段馴染みがあるものでも、日本文化について英語で説明するのは難しいものです。 なぜなら相手の文化にはないものだから、適切な表現がなかったり、しっくりくる例えが思いつきにくいからです。

もう1つはその日本文化自体をよく知らないパターン。 例えば、「相撲」や「歌舞伎」を一度も見たことがないのに説明しようと思っても難しいですよね。

日本文化に関する質問にうまく答えられないパターンは2種類あると書きましたが、どちらも当てはまる〜!ということが多いのではないでしょうか!?

そこで、これから会う外国人に日本文化を紹介する際に困らないように、「英語での発信」と「日本文化の理解」がいっぺんに出来るような記事を書いていきたいと思います(`・ω・´)

興味があるどちらかのトピックだけでもぜひ読んでみて下さい(^^)




★漢字は海外で人気!!



書道



「英語で発信したい日本文化」第1弾は「書道」です。

外国人が(変な)漢字Tシャツを着ているのを誰もが見たことがあるように(笑)、漢字はとても人気があります。 一文字一文字に意味があるところや、書体の見た目などが人気の理由です。

ちなみにドイツの友人からは日本人の名前に意味があることを羨ましがられました! 海外では特に名前に意味は込められていない場合が多いみたいです。

私も最近の子達みたいにユニークな名前だったらな~と思うことがあります。 あるとき、飛行機の席で前の席の子供にお母さんが「あいちゃん」と話しかけると、さらにその前の席の人が私の子も「あいちゃん」なんです!と話しかけていて、「私も!!!」ってなりかけて、なんとなくこらえた記憶があります(笑) なんの調査にも基づいていませんが、日本人の「あい」の多さはイタリア人の「フランチェスカ」率に匹敵すると勝手に思ってます(笑)

そんな私の平凡な名前でも「愛=love」だよと言うだけで感心してくれたりします。

カナダに行った時は、Carina(カリーナ)という女の子が私は日本の芸能人と同じ名前なんだよ~というので、しばらく考えると 「あ!!香里奈(かりな)!!」ってなったり。

こんな風に名前の漢字が話題に登るかもしれません(^^)

なので、海外に書道のセット一式を持っていくのは難しくても、筆ペン1本持っていくだけで盛り上がると思います。




★What’s 書道!?



書道


まず、英語での説明の紹介です!!

私が参考にしたホームページや本も載せるので、そちらも見てみて下さい(^^)

現在、日本では普段ボールペン、鉛筆が手紙や文書を書く筆記用具として使用されていますが、書道は古来の筆記用具である筆と墨を用いて漢字やかな文字を芸術的に表現する日本の伝統文化の一つです。

These days, most Japanese use pencils or ballpoints to write letters and other documents. But the art of shodo (calligraphy), where an ink-dipped brush is used artistically to create Chinese kanji and Japanesekana characters, remains a traditional part of Japan’s culture.


書道はリトグラフのように文字の整い具合の他、筆の運び方、墨の濃淡、全体の配置の美しさといった観点から鑑賞するものです。

Works of calligraphy are admired for the accurate composition of their characters, of course, but also for the way the brush is handled in their creation, the shading of the ink, and the balanced placement of the characters on the paper.


学校では小学校から書道の初歩を勉強する「習字」という授業があります。

Beginning in elementary school, students learn the basics of calligraphy in penmanship classes.


年の初めにはその年の願いをこめて筆を握る「書きぞめ」という行事もあります。

At the beginning of year people  write calligraphy known as kakizome, where they create calligraphic works symbolizing their wishes for the new year.


また子どもたちに書道を教える塾もあり、放課後や週末には小学生や中学生が文字を上手にきれいに書くため熱心に学んでいます。

Some elementary and middle school students even go to special schools to learn the art, attending classes in the evenings and on the weekends to become able to write beautiful characters.


書道はもともと中国で発達したものですが、日本では6〜7世紀頃に筆、墨、紙の作り方などとともに中国から伝えられてから本格的に始まりました。当時、日本の指導者であった貴族や武士には不可欠な教養とされました。

The art of shodo originated in China and came to Japan in the sixth or seventh century, along with methods for making brushes, ink, and paper. In those days, calligraphy was an essential part of the education of members of the ruling noble families.


時代とともに一般の人々の間にも広まり、現在では芸術作品として鑑賞されるだけでなく、年賀状を筆と墨で書くなど、日本人の生活に溶け込んでいます。

But as time went by, the art spread among the common people as well.Nowadays calligraphy is not just an art form to be admired; people use it to write New Year’s cards, and in other situations in their daily lives.


書道には漢字やかなの一点一画を正確に書き、方正な形にまとめる書体の「楷書(かいしょ)」、楷書の点・画をくずした「行書(ぎょうしょ)」、曲線を多用し流動性に富む最も自由な書体の「草書(そうしょ)」といった様々な書き方があり、また使用する用紙にもさまざまな種類があります。

Different types of calligraphy include kaisho, or “square style,” where the strokes in the characters are precisely drawn in a printed manner; gyosho, or “semicursive,” which is written faster and more loosely; and sosho, or “cursive,” a much freer, more fluid method where the characters’ strokes can bend and curve. A wide variety of paper can also be used for shodo.

参考ホームページ:Kids Web Japan
子供向けのホームページなので簡単な英語でわかりやすいです。幅広い日本文化についての説明が載っていておすすめです。




★「文字は自身の写し鏡」(関崎さゆりさん)


関崎さゆりさん 


続いて、実際に日本文化に日常的に触れている友人にその文化の魅力を紹介してもらいたいと思います。
実際に経験しているからこそわかる魅力や思いに触れることで、自分にとってはその文化がどういう存在か考え、自分なりの答えを持つきっかけになればと思います!


今回の記事での写真は全部、書道部所属の友人の関崎さゆりさんが提供してくれたもの。

習字と書道の違いを踏まえ、それぞれと双方の計3つの観点から関崎さんが考える「書の魅力」を話していただきました。    


習字の魅力は、上達が目に見えるところ

習字:文字の基本的な美しい形をマスターすること。お手本通りに書ける訓練。

 

「文字はほんの少しの意識だけで、その瞬間に書いた文字が、自身の写し鏡のように変化します。

字を上手く書きたいという知人に頼まれて、少しの時間ですが一緒に字を練習したことがありますが、『とめるところはとめる』と『文字の大きさを統一する』と『下線に揃える』といったいくつかの上手く見えるポイントを話しただけで、みるみるうちに元の字からは想像出来ないくらい、変化していきました。
書き始めは本当に上手いとは言えない字だったのですが(笑)、最後は整った字になりました。

指導者がプロではなく、練習した時間も1時間程にも関わらず見違えるような字になったのです。

この経験からもわかるように、書く人のわずかな意識で、字はすぐに綺麗になります。上達したことを実感したり、人からの褒められると嬉しくなって、さらに上手く書こうと思いますよね!そうしてどんどん上達していく。ここが習字の面白さだと思います。」



書道の魅力は、人との繋がりが出来ること

書道:芸術性を持ち、人の心に響くような作品を作り上げる。精神を鍛える。

 

「私は、書くことは簡単だけれど、書道をするのは難しいと感じます。

なぜなら半紙一枚に筆を使って書くだけなら1人でも用意して出来ますが、人の心に響くような作品を作ること、つまり書道をすることは1人ではできないからです。

書道をするには、手本を書いてくれる先生に始まり、指導してくれる先輩、選定(1番上手い作品を選ぶこと)をしてくれる先生方、自分の作品を額に表装してくれる業者さんや、書展を開く際に多くの作品の設営を頼む業者さんといった多くの方の協力が必要です。

そして様々な人の支えの下で苦労して作り上げた作品を見てくれる人もいます。その人が、作品を見て何かを感じ取ってくれたら、そこにも繋がりが生まれると思います。

この幅広い繋がりを考えると、書道がただの一枚の紙に何か字が書いてあるだけでは無いこと、多くの人との関わりの中で芸術が身につくことを感じます。」



◎習字と書道、双方の魅力は豊かな思考力が身に付くところ

「筆を持ち、文字を書くと、他人の字を見た時に伝わってくることが多くなるように思います。文字を見て色んなことが考えられるようになり、思考が豊かになったと思います。上手い、下手以外にも、迫力満点な字や、丁寧な字、あたたかさを感じる字、など、手で書いた文字には怖いくらい人の想いが込められるので、その想いを読み取れるようになることが魅力だと思います!」

「活字文化ではありますが、古くから日本で続けられている書道に取り組み、その魅力を感じることは、素敵なことだと思います。インタビューを受け、改めて筆を持つ機会を大切にしたいと思いました。」



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小学校以来筆を持つ機会はほとんどないけれど、墨に筆を浸し、姿勢を正して、集中して文字を書いた書道の時間を思い出しました。
見慣れた漢字も筆で書くとどこか違って見えて、漢字の形や言葉の意味が際立ちます。

関崎さんの言葉にもあるように、印刷された文字やパソコン上の文字を見ることが多いけれど、手書きで書いた文字を見ると、書き手が込めた意味や気持ちをもっと汲み取れる気がします。

書の素敵な魅力を海外にも自信を持って伝えていきたいと感じました♪